派遣の時給Q&A「なぜあの求人だけ時給が高い?」~時給の高い求人の選び方解説~

今回は派遣の時給に関する疑問を解説していきたいと思います。

派遣の時給は、派遣先から直接お給料を頂く訳ではないので、色々と知らない事も多いものですよね。
特に、「よく似た求人なのに、なぜあの会社だけ時給が高いの?」と不思議に思った事もあるのでは。

派遣会社によって違う所も多くありますが、より良い時給で長く働くために知っておきたい、3つの疑問を解説していきたいと思います。

 

Q1.求人の時給が高い=難しい仕事、時給が低い=簡単な仕事。これは絶対正しい?

何となくイメージとして、「時給が高いんだから難しい仕事に決まっている」という感覚は誰もがお持ちかと思います。
おおむねその通りなのですが、実は会社や業界によって、結構違っている事があります。

例えば同じ一般事務で、仕事内容もほぼ同じなのに、A社の求人とB社の求人では100円~150円近く時給が違う…なんて事もよくあります。

仕事内容がほとんど同じなのに、これだけ時給が違う、その理由は大きく4つほどの事情があります。

 

派遣の求人 時給が高く設定されている4つの事情

■1.会社そのものが高給料

そもそも儲かっている業界では、派遣だけでなく正社員も高いお給料の会社が多めです。
特に金融業界や製薬業界などは、高給取りが多いと有名ですので、派遣の求人もゆとりのある時給設定になっている物が多めです。

(もちろん金融や医療の知識が求められるから高い、という部分もありますので、一概に「楽で高時給」という事ではありません、ご注意ください)

 

■2.とにかく人手不足

人がとにかく集まらないので、いくら時給を払ってでも人に来てもらいたい…。そんな会社の求人も時折あります。
やはり不人気な業種や会社では、応募者が少なくなってしまうため、高い時給にして人を確保したいという会社の思いがあります。

 

■3.とにかく大至急な求人

「大至急、人を雇わなければ!」という案件もやはり時給の高い求人になります。例えば正社員が1人突然辞めてしまい、明日からもう仕事が止まってしまう…誰か大至急きてほしい、というような案件ですね。

即戦力である事が求められますし、入社後も何かと大変な事も多いとは思いますが、その分お給料は弾みますという求人です。

 

■4.本当に難易度の高い求人

法務、財務、特許関係など、専門的な知識が求められる求人は、もちろん高時給になります。このタイプの求人は、本当に「時給=高いスキルへの報酬」という形です。
この手のスキルや経験をつけて働き続ける事が出来れば、高いお給料で長く働く事も可能になってきます。

 

Q2.都会に出る方が時給が上がる。これは正しい?

正社員やアルバイトの場合でもそうですが、やはり大都会と地方都市では、時給が結構違います。

派遣の求人ではこれが顕著に出ますので、地方都市と都心を比べると、都心の方に良い時給の求人が集まってしまいます。

例えば関西地方で比べてみますと、奈良県内で働くより、1時間かけて大阪や京都に通勤する方が時給が100円以上高いという事もよくあります。(もちろん通勤定期代で赤字になってしまっては意味もないですが…)

極端な例は別にして、やはり「なるべく働く人の多い駅近く」で仕事を探す方が、求人も見つかりやすく、条件も良くなります。

 

地方によっても時給の上限が違っている?

また、同じような仕事でも、エリアによって時給の上限もかなり違ってきます。

実際に、いくつかの地域を比較してみました。
「一般事務」の求人を下の3つのエリアで検索し、時給の最も高い求人を比べると…。

<比較してみた>

・東京都千代田区(皇居近辺)での一般事務職 :時給1700円越えの求人が多数

・大阪駅近辺での一般事務職 :時給1500円前後が上限。

・広島市内での一般事務職 :1300円越えがギリギリ数件

 

時給のために引っ越す訳にはいきませんが、「通える範囲内で、出来る限り人の多いエリアに行く」というのが、時給アップのコツの一つかも知れません。

 

Q3.時給をどんどん上げていきたい! どうすればいい?

派遣で時給をアップさせていくには、大きく2つの方法があります。

1つ目は「一般事務や営業事務など、事務系でスキルと経験を積んで、その実績で時給を上げていく」という方法です。

とても王道や方法ですので、イメージもしやすいかと思います。
ポイントは、なるべく「同じような仕事ばかりにせず、出来る経験やスキルの幅を広げていく」という点です。

一般事務(見積書の作成が中心)を10年続けたという人と、「一般事務3年、営業事務3年、経理4年」という人ですと、やはり後者の方が経験の幅が広く、事務系にとても強そうに見えます。

同じ仕事を続けて信用を得るのも大事ですが、2~3年ごとに、「今より少し難しい仕事へ挑戦」という意識で仕事を変えていくと、大変スキルの高そうな経歴にも見えますし、実際にそうなりやすいかと思います。

 

2つ目の方法は、「知識をつけて、専門系の道へ進む」です。

派遣の仕事の中には、一般事務や営業事務など、多くの人が担当しやすい仕事がある一方、「専門知識や経験がないと、まず受からない」という求人もあります。

例えば、こんな職種です。

・プログラマー
・財務、経理
・知的財産系
・翻訳、貿易系

これらのジャンルは、未経験から入っても、知識がそもそもなければ仕事が出来ないジャンルです。
ある程度勉強して、実務経験はなくとも知識はある、という状態からでないと、スタートできない求人になります。

当然、これらの専門系求人は、一般的な求人よりも時給が高くなります。また、ライバルが少ないため、お仕事紹介も非常に受けやすいのも特徴です。高い時給で長く働いていく事を考えると、(大変ではありますが)この道を選ぶのも選択肢かも知れませんね。

 

まとめ

同じような仕事でも、同じような時給になるとは限らないのが派遣のお仕事。
できるなら、より良い条件で長く働きたいものですよね。時給が高い求人の事情を知っておくだけで、より自分にピッタリなお仕事を選びやすくなります。

ぜひ、素敵な求人との出会いをつかんでくださいね。

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