派遣の面接(顔合わせ)では、何を聞かれるのか心配になってしまう事もありますよね。
特に、正社員やアルバイトとは色々と違いがありますので、初めての場合は戸惑う事も。
ぜひ準備しておきたい、派遣の面接で聞かれる事リストと、答え方例をまとめました。
聞かれる事リスト1.仕事の経歴
派遣の面接で、一番時間をかけて聞かれる事はやはり「これまでの仕事の経験」についてです。
特に、どんな職種で、どういう仕事内容だったのか、何年ほど担当していたのかを説明しましょう。
ある程度は詳しく説明したい所ですが、お客様の名前や前職の機密情報などに触れるような内容は避けておきましょう。
■説明の例
「1社目の株式会社○自動車販売では、主に販売店での受付や接客を担当していました。
お客様の来場予約の受付や、案内状の送付、営業のサポートなどを2年半、経験しました。また、店舗の業務以外に、見積書の作成や、お客様とのメールや電話での問い合わせ対応、備品管理なども行っていました」
また、部署や職種を伝えるだけですと、とても短くなってしまいますので、なるべく経験した仕事を幅広く伝えていきます。
■あまり良くない例
「2015年4月、株式会社○自動車販売へ入社しました。自動車販売の部署に所属し、店頭で接客を担当しました。2年半勤め、2017年に退職しました」
この例のように、履歴書に書いた経歴をそのまま読む言い方ですと、具体的にどういう仕事を経験したのかが、わかりづらくなってしまいます。
最初の例のように、具体的な仕事内容まで踏み込んで説明すると、より伝わりやすくなります。
聞かれる事リスト2.「~の経験はありますか?」
次によく聞かれるのは、「~の仕事の経験はありますか?」といったタイプの質問です。
例えば、「請求書作成の経験はありますか?」や、「クレーム対応の経験はありますか?」など、その求人の仕事内容に関する質問です。
経験がある場合は、もちろんそれを伝える事でアピールになりますが、もし経験がなくとも、似た仕事をした事があると伝えると安心感を持っていただけます。
■経験がある場合の説明の例
「2社目の株式会社○商事で、見積書や請求書の作成は経験していますので、問題ないと思います」
■経験がない場合の説明の例
「以前の勤め先で、エクセルを使った資料作成は行っています。請求書そのものを業務で作成した経験はありませんが、すぐに慣れるよう頑張りたいと思います」
聞かれる事リスト3.「残業はどれくらいできますか?」
残業がどれくらい出来るかも、ほとんどの面接で出てくる質問です。
もちろん残業はいくらでも出来ると伝える方が、面接の印象としてはよくなりますが、実際に出来る残業量で答えるのが重要です。
ここで答えた残業量が、そのまま実際に働いた時に残業する時間になりますので、生活に支障のない範囲で答えておきましょう。
■残業できる場合の説明の例
「あまりに遅くまでは難しいですが、1日数時間程度でしたら、残業は可能です。」
■残業が難しい場合の説明の例
「子供がいますので、毎日の残業は少し難しいです。月に数日程度でしたら可能かと思います」
聞かれる事リスト4.「このソフトの使用経験はありますか?」
仕事の経験とあわせて、ツールについて聞かれる事も多いかと思います。
代表的な物としては、やはりエクセルとワードです。パワーポイントの使用経験を問われる事は、最近ではあまり多くはありません。
また、社内システムについても聞かれる事がありますが、似た社内システムを使った経験がある事はまれですので、素直に「使用経験はありません」と答えても問題ないでしょう。
■ツールについての説明の例
「エクセルとワードは、ある程度、基本的なところは出来ると思います。パワーポイントについては、仕事で使用した経験はありません」
聞かれる事リスト4.人間関係についての質問
また、意外と多いのが、人間関係についての質問です。
例えば「当社は男性ばかりの職場ですが、大丈夫でしょうか?」や「上司が年下の者となりますが、抵抗はありませんか?」などがあります。
このタイプの質問には、「大丈夫です」としか答えようがありませんので、簡単に答えておきましょう。
変に「こういう人と働きたい」と意見を言っても、面接の印象は悪化するばかりですので、避けておく方が無難です。
■人間関係についての説明の例
「はい、特に気にはしませんので、大丈夫かと思います」
聞かれる事リスト6.契約期間についての質問
ここからは、場合によって聞かれる事もある質問です。
特に、これまで短期間の派遣の仕事が多かった場合や、転職の回数が多い時に聞かれる事も出てくるかと思います。
具体的には、
「短期間で契約終了をしている仕事が多いですが、長期で働く事は可能でしょうか」
「当社としては、契約更新をして長く働いてほしいと考えていますが、長期勤務は可能でしょうか」
といった質問です。
契約を途中で解約したり、急な退職をしたりしないかと心配になって、質問されるパターンが多いようです。
最初から短期間の勤務を希望の場合は、そう伝えておくべきですが、そうでない時は、素直に「長期勤務希望です」と伝えましょう。
■契約期間についての説明の例
「はい、なるべく長く働きたいと思っています」
聞かれる事リスト7.(未経験者の場合)覚える事が多いですが大丈夫ですか?
最後は、未経験の業種や職種に応募した時、聞かれる事も多い質問です。
具体的には、
「覚える事が多いですが大丈夫ですか?」や「~のソフトの使用経験がないようですが、研修などは受けられる予定ですか?」「~の知識を付けていただく必要がありますが、大丈夫でしょうか」といった質問です。
未経験者なので、面接する側も不安になって聞いている質問と言えるでしょう。
ここは「新しい事を学ぶ意欲があります」という姿勢をアピールする事が大切です。
■仕事の知識についての説明の例
「はい、○○のソフトの使用経験はありませんが、派遣会社の研修を受けたり、独学でも学んだりして、すぐお役に立てるよう頑張りたいと思っています」
おそらく聞かれない質問
最後に、聞かれる事はほとんどない、という質問もご紹介です。
正社員やアルバイトでは必須と言われる質問ですが、派遣の面接の場合は聞かれない。そんな質問があります。
主に、このような質問があります。
・「当社への志望動機は何ですか?」
・「自己PRをお願いします」
・「学歴を教えていただけますか?」
派遣の場合は、学歴はあまり話題になる事がありません。また、自己PR、志望動機も聞かれない事が多めです。
と言いますのも、派遣会社から求人の紹介を受けて応募している形ですので、自分から「この企業で働きたい」と企業名から仕事を選ぶのが難しいためです。
もちろん、もし聞かれた時のために答えを用意しておけば安心ではありますが、あまり使う機会はないでしょう。
まとめ
派遣の面接で聞かれる、7つの質問と答え方例をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
正社員やアルバイトの面接と少し違った部分もありますので、ぜひ失敗しないように、自分なりの答えを準備して向かってくださいね。
良い会社とのご縁がありますように。